慶長十一年の版という奥付ですが、京都大学貴重資料デジタルアーカイブに掲載されている『七書』の解説には「注記:古活字伏見版の刊語慶長11云々もそのまま整版にして覆刻したもので慶長18、寛永20、正保3の三度の印行中いずれか不明」とあります。
出品している七書はこの京都大学のものとは全体の大きさがやや違い(京大は27.5×19.3)、数か所小文字の位置が違っているので別のもののようです。
例えば「三略」の最後の「三略終」という小さな文字が京都大学では行の左側にありますが出品したものでは右側になっています。
いくつかの版が作られたうちの一つということになりますが、出品者にはこれが初版のものなのか覆刻したものなのかはわかりません。
京都大学のものより状態は少し良いようですが、これは出品者の目視による主観なので、写真を参考にご検討ください。
いずれにしても江戸初期の貴重な資料になります。
京都大学貴重資料デジタルアーカイブにリンクを貼っておいたのでこちらも参考にしてください。
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00012017
よろしくお願いします。